10月26日: VN指数は大きく下落(VN-Index -4.19%)
- 世界の主要市場での株価下落の流れはベトナム株式市場にも波及し、VN指数は下落して取引を開始した。
- 時折反発の動きも見られたものの、売り方の勢いは一向に収まらず、取引開始後わずか1時間ほどで本日の底値(前日終値比約-4.5%)を記録した。そこから大引けにかけてはほぼ横ばいの動きで推移した。
- 中国の大手不動産会社カントリー・ガーデンが初めてデフォルトを引き起こしたことも市場心理の悪化につながった。
- 主に、ビングループ関連銘柄を中心に大きく売られ、その他にも同国を代表するような大型銘柄(MSN、GVR、PLX)なども下げを主導した。
- 24銘柄が上昇、 505銘柄が下落、31銘柄が横ばいと、ほぼ全面安で終了。
- しかし、心理的な節目である1,000pt近傍では買い方による強い底値拾いの動きも見られ、一日を通じた流動性は前日より111%超の大幅増加と、売買代金は23兆ドンを記録した。
VN30指数は市場全体の下げを主導(VN30 -4.34%)
- 大型株で構成されるVN30 指数は30銘柄すべてが下落と、ベトナム株全体の下げを主導した。
- ビングループ関連のVIC(-6.94%)、VHM(-6.90%)、VRE(-6.99%)の他、MSN(-6.97%)、PLX(-6.93%)、GVR(-6.3%)なども大幅下落。
- 一方、BID(-0.49%)の下げ幅は最も微小だった。
セクター・個別株の動き
- VHM(-6.90%)は一日を通じてストップ安が続いた。下落の要因としては①寄り付き前のATOセッションにおける大量の売り注文が、投資家たちの不安心理を仰いだことと、②相場全体がリスクオフの環境で転換社債の発行が発表され、株式と比較し一般的にリスクの低い債券へのポジション調整が考えられる。
- BID(-0.49%)は環境プロジェクトへの資金供給のため、2兆5,000億ドンのグリーンボンドの発行に成功。国際定な信用格付け機関、ムーディーズによる評価を得た国債の発行としては国内初で、投資家の注目を得た。
- 外国人投資家は1,038億ドンの売り越しと昨日より減少。個別銘柄ではVHMとSSIが最も売られた。一方、昨日に引き続き、DGCが大きく買われていた。
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10月26日ベトナム証券市場ニュース_JP