6月27日:流動性は低下もVN指数は続伸
ホーチミン取引所のVN指数は続伸したが、流動性は低下したことが投資家の警戒感を表すこととなった。
VN指数は0.2%高の1,134.33ポイントで取引を終えた。
しかしながら、流動性は前日比で低下、出来高は31%減、売買代金でも28%減となった。さらに外国人投資家も売り越した。3日連続の売り越しとなり、4,680億ドンの売り越しを記録した。
ホアファットグループ(HPG)、ビングループ関連3社(VRE、VHM、VIC)が大きく相場を支えた。HPGは2.4%の大幅高、VREも2.8%高、VHMとVICも1%弱の上昇となった。
外国人投資家はトータルでは売り越しも、HPGには資金を注入した。6月に入ってから1.2兆ドン、年初来では4.2兆ドンを買い越ししており、最も外国人に変われている銘柄となっている。
需給面以外では、鉄鋼セクターの堅調な回復が見込まれている。特にホアファットは鉄鋼セクターが最も厳しい時期を通過したとのアナリストの見込みから反発が続いている。
ベトナム鉄鋼協会(VSA)によると、5月の生産量は前月比で3.1%増加しており、特に輸出は29.7%の伸びを記録している。
ユアンタ証券のアナリストによると、2023年第2四半期末を迎えるにあたって、上昇トレンドが続くと予想する。VN指数は1,135-1,145ポイントを試すと予想している。
一方、アナリストは短期的なトレードの難しさについてもコメントしており、大きな利益は期待できないと予想している。買われすぎの指標も出ており、調整の可能性がある。
ハノイ取引所のHNX指数は0.1%安の230.82ポイントで取引を終えた。
流動性は低下、出来高と売買代金はそれぞれ38%、34%減少した。
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